美容室が増えている理由

なぜ美容室が9年も増え続けているのか

居抜きで売られている美容室

美容室は9年間も連続して増え続けている一方、ネットで美容室が売り買いされており、最近居抜きでの売り物件が多くなっています 。

売る原因はいろいろですが、経営状態がいいのに売る人は少ないはずで、ほとんどは経営困難から器具などを全部を居抜きで売るというのが現状です。

とくにフロア面積の広い大型店舗、家賃が25万円以上の店舗、2階から上にある店舗などが売り出されています。

しかもなかなか売れなくて「値下げ」している店が目立ち、経営難の店を買い取ってリニューアルするほどの余力はなくなっているのが現状です。

つまり多数スタッフを抱える店が減り、オーナー1人の美容室、またはオーナーとスタッフ1人のこじんまりした美容室が増えているのです。


年収200円以下の美容室が18%も

売上からテナント料や材料費などを引いた残り、オーナーの取り分が年間で200万円以下、月収にしたら17万円くらいの収入しかない経営者が18%もいるといわれています。

これは、平均的なOLがもらう給料+ボーナスのほうがいい状態といえます。
しかもOLは退職金、福利厚生が完備しているので、もっといい。

美容室の経営は「1人で気ままにやり、気を遣わなくてもじぶんのペースでやれる」といった気楽さを第一にする人はいいだろう。

でもこれも危うくなり、廃業や転業、美容室の転売をしているのが現実です。
オーナーの取り分を少なくして経営する、つまり値引きができる美容室が増えることで価格競争はますます激化します。


息子や娘が跡を継がない魅力のない美容室

これは数十年前「薬局でおこった」ことです。

不況と安売り店との競争から「薬局に将来はない」として、多くの薬局は息子や娘を薬剤師ではなく医者にしてしまったのです。

でも一部の薬局は努力して「息子が跡を継いでもいい」と考えるような、将来性や魅力のある店に改訂していきました。

つまり安売り店と価格競争するのでなく、安売り店がやらない、やれないことをやる薬局にして成功したのです。
美容室もこれに習い、他店がやらない、やれないことをやる美容室にする努力をしてほしい。


だから勝ち組になれるチャンスが

美容業種全体が停滞、低迷化している激動のとき、多くの店が萎縮してマイナス思考を持って縮こまっているときこそ、積極的にやれば成果が得られるときでもあります。

人がやらないこと、人がやれないこと、難しいと考えてやらないこと、多くの客が望んでいることはたくさんあります。

千里の道も一歩から。

千里もあると思えば、足もすくむが、まず最初の一歩を前に出すことから始め、次の一歩と重ねていくうちに到達できます。
失敗を恐れず「まず一歩を踏み出す」ことから始めましょう。
多くの人達は失敗が恐くて一歩を踏み出せないのだから。

負け組の人生ほど辛くイヤなことはありません。
店の繁栄は自分の人生の繁栄でもあります。
自分の手で、じぶんの努力で勝ち組の人生を目指しましょう。

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