シリコン・ノンシリコンのカラクリ

シリコンだとなにが悪いのか

理・美容師も迷っている

あるメーカーが自社の商品を特徴付けるため「シリコンはダメ」という情報を流しました。
それが驚くほど広く信じられ、宣伝効果になりました。
理・美容師の勉強会で、必ず質問されるのが「ノンシリコン」のことです。

それほど「シリコンはダメ、シリコンが入らないシャンプー」を希望するお客様が多いのです。

しかし、シリコンは本当に髪に悪いのでしょうか?だったらなぜほとんどのメーカーはいままでシリコンを使ってきたのでしょうか?

だったら化粧品や医薬品にも使われているシリコンはどうなのでしょうか?
もっと影響があるのではないでしょうか。


シリコンのことを知らない都市伝説

シリコンほど目的により姿や性質を変えた成分はありません。
(おそらく何百種類も、それ以上もあります)

たとえばメークの処方だとシリコンが20%近くも配合されています。
髪より顔の肌のほうが影響が大きいのではないでしょうか。

理・美容師は「昔のシリコン」の被覆性、シャンプーしても除去できない、 スタイル作りに影響の大きかった時代のシリコンと今のシリコンを混同していることが多い。

シリコンは格段に進歩しています。
だから製造メーカーが「どのシリコンを使っているか」により、影響は大きく違います。 「シリコンが入っていたらダメ」というのは短略的で都市伝説を鵜呑みにしています。


どのシリコンが悪いのか

ほんとにシリコンが悪いなら、シャンプーよりもメーク商品のほうが影響が大きいはず。

製造メーカーは、過去のシリコンの弊害(20年も前にシリコンが初めて使われた時代)の経験を改善するため、 シリコンに界面活性剤を合体させて「洗えば落ちるシリコン」にしています。

シリコン自体は皮膚にはなんら関与しないため、胃腸薬などにも配合されています。 メークアップ商品は20%近くも配合されているので「荒れたデコボコの肌」でも、スムーズに伸びるのです。

使うときは必要ですが、使った後は次第に蒸発していくシリコンなど、メーカーは「肌や髪のことを考えて」覚えきれないほどのシリコンを原料化しています。
そして目的や用途により使い分けています。


シリコンはスケープゴード(濡れ衣を着せられている)

どの業界でも商品の売り上げは低迷しています。
そこで、いろいろな宣伝や都市伝説を流して、新しいニュースで消費者の喚起をうながしています。

シリコンもその一例で、ノンシリコンが話題になり、いままでのシャンプーより「少し高く、 値引きのない」新しいシャンプーが売れていくことで、メーカーや販売店は売上を上げています。

でも消費者にとっては「新しい商品の消費」というだけ。
つまり、情報操作により新しい商品を買わされているのです。

薄毛・細毛にとって、一般的なシャンプーのシリコン種類や配合量なら影響が出るほどのことはありません。
こうした情報操作による商品の宣伝には気をつけましょう。


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